「沈まぬ太陽」(2009年 日本)

監督:若松節朗 出演:渡辺謙 三浦友和 松雪泰子 鈴木京香 石坂浩二

久しぶりの映画レビュー。日本アカデミー賞を取った作品だ。

3時間半以上の長編で、最近の映画には珍しくインターミッションが入る。小説が発表された当時は絶対に映像化は無理と言われたそうだが、カラチ・テヘラン・ナイロビとめまぐるしく海外ロケが入り、御巣鷹山の墜落事件、会長室でのエピソードなど、とにかく内容がてんこ盛りで筋書きを追っていくのがやっとだ。縦線には主人公である恩地元の会社や家族に対する思いが貫かれていて、ヒューマンドラマとしても面白かった。特に今現在家族と離れて暮らす身としては、恩地の家族の思いが痛いくらいだった。

飛行機が飛ぶシーンが日航の協力を得られずすべてCGだったり、羽田空港でのロケもできなかったりと細部の映像的には不満は残るが、全体としては満足できた。上映時間もそんなに気にならなかった。何年かしたらもう一度観てみよう。

ところでネットで調べると多くの日航の関係者達はこの小説や映画を否定している。フィクションと事実が中途半端に綯い交ぜになっていて、事故の遺族や悪者として書かれた関係者の人格を損なっているという主張だ。確かに実在の事故をテーマに撮っているので、一瞬ドキュメンタリーかと錯覚してしまう。しかし、それであればあんなに善人と悪人が両極単になるわけはないのだが。。検証のために同じテーマの別の小説なり映画を観てみたいと思った。

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「バーン・アフター・リーディング」 (2008年 アメリカ)
監督:イーサン・コーエン ジョエル・コーエン
主演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットフランシス・マクドーマンドジョン・マルコヴィッチ
    ティルダ・スウィントン

WOWOWで録画して観た。封切りの時、ブラッド・ピットがipodを聞きながら脳天気にランニングマシンで走っているCMをしょっちゅう観たので、てっきりブラッド・ピットが主人公のコメディだと思っていた。ところが。。

ブラッド・ピットファンは決して観てはいけない。ジョージ・クルーニーファンも。つーか、これはいったい何の映画だ?コメディでもなく、アクションでもなく、シリアスでもなく、サスペンスでもなく、すべてに中途半端だ。劇場で観たら間違いなく「金返せ!」ものだろう。大物俳優や名優が出て、おやっとさせることだけが目的のような映画。コーエン兄弟、大丈夫か? ★★☆☆☆
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「レオン」(1994年 アメリカ/フランス)

監督:リュック・ベッソン 出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン

ブルーレイで完全版が出たのでDISCUSに予約しておいたら、結構早く届いた。

もう何度も観ているが、観るたびに新しい発見がある。僕の中では歴代ベスト10に入る作品。初めて観たリュック・ベッソン監督作品で、この後「ニキータ」「フィフス・エレメント」と立て続けに観ることになる。とにかくジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマンのそれぞれの役柄とキャラクターが秀逸。ジャンル的にはアクション映画になるのかもしれないが、壮絶な暴力シーンとたまに出てくるコミカルな部分が対照的でたまらなくいい。そして底辺に流れる哀しみ。

ラストシーンでレオンが育てていた観葉植物をマチルダが寄宿学校の庭に植えるシーンがあるが、あの植物は寒さに弱くてああいうところに植えるとやがて枯れてしまうらしい。これがマチルダの暗い未来を暗示しているのだとマニアの間では話題になったとか。確かにナタリー・ポートマンは年をとるたびに不細工になっていくな。。★★★★★

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「スラムドッグ$ミリオネア」 (2008年 イギリス)

監督:ダニー・ボイル 出演:デーヴ・パテール、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピントー

第81回アカデミー賞作品表受賞作品。アカデミー賞ものは滅多に観ないのだが、この作品は公開当時から興味を持っていた。ブルーレイが出たのでDISCUSで借りた。人気らしく、届くまで1ヶ月ほどかかった。

日本でもみのもんたの司会で人気だった「クイズ$ミリオネア」。この番組に出演したスラム街出身の青年がなんと全問正解で1,000万ルピーを獲得する。彼は答えを知っていたのか?仲間と共謀した詐欺だったのか?それとも。。

こう書くとミステリーもののように思えるが、実はインドの下層階級を舞台にしたヒューマンドラマだった。僕の場合、どうしてもこの手の描写はタイの貧民街に結びつく。哀れみで金をたくさん稼ぐために片腕を切り落とされた乞食の少女を思い出してしまう。この映画にも同様のくだりがあった。

最後がハッピーエンドなので救われた。最近の映画は救いようながない結末となるものが多いが、さすがにこの監督、心得ている。エンディングタイトルで多くの出演者がダンスを踊るシーンもインド映画を知っている人なら嬉しくなる演出だ。ちょっとあり得ない話しだが、映画で幸せを感じたい人向き。★★★★☆

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映画レビューをまとめて

最近、書いてなかったのでまとめてみた。

「ハッピーフライト」(2008年、日本)
監督:矢口史靖 主演:田辺誠一、綾瀬はるか、時任三郎

予告編を観たときから興味があったのだが、WOWOWの特集でやっと観ることができた。毎週のように飛行機に乗る身としてはいろいろ納得できる部分があって面白かった。管制塔や地上サービス、整備で働く人々の内幕も新鮮だった。設定がホノルル行きのとなっていたが、一昨年の旅行を思い出した。あの時も満席。そういえばCAが忙しそうだったな。。 ★★★☆☆

「ウォーターボーイズ」(2001年、日本)
監督:矢口史靖 主演:妻夫木聡、玉木宏、平山綾

今をときめく妻夫木聡と玉木宏の出世作。二人とも若くていい体してた。ストーリーは知っていたけどきちんと観るのは初めてだった。この監督のくせというか好みというか、「スウィングガールズ」の時もそうだったけど、ジャズにしろシンクロにしろ、主人公たちがうまくなっていく課程の描き方が雑だ。こんなメンバーじゃ絶対ジャズ演奏できないだろうとか、なぜまともに泳げるようになったんだろうとか、説得力がない。まぁそれが映画だと言えばそれまでだが。。努力シーンのない「ハッピーフライト」の方が違和感が残らなかった。★★★☆☆

「陽暉楼」(1983年、日本)
監督:五社英雄 主演:池上季実子、緒形拳、浅野温子

「鬼龍院花子の生涯」と同じ原作者・監督・スタッフで作った完全二番煎じな作品。前作が夏目雅子と義理の父親である仲代達也に焦点を合わせたのに対し、本作ではさらにフォーカスされた人物が多く出てきて少し散漫。池上季実子の芸者姿はきれいなのかそうでないのか、紙一重。これを見ると夏目雅子の偉大さに再認識させられる。若かりし頃の浅野温子の太ももがまぶしかった。佳那晃子の脱ぎっぷりが秀逸。★★☆☆☆

※後は最近007シリーズばかり観ている。ブルーレイで再発売されたので。

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