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「楊家将」(北方謙三 PHP文庫 上下巻)

知らなかったけど、「三国志」「水滸伝」と並ぶ中国の三大奇書のひとつらしい。

日本での知名度が全然無いのは今まで「書き手」がいなかったから。先入観をまったく持たずに読めたのが良かった。やっぱり北方はすごい小説家だ。オリジナルに縛られなければここまで面白く書ける。遠慮がちに書いていた「三国志」とは違って、もはや北方オリジナルと言ってもいいくらい。

物語は宋の時代。武将として遼と対峙する楊業と7人の息子たち。楊業は「水滸伝」に出てくる青面獣・楊志の祖先とされる人物で、「吹毛剣」をつくったとされている。(最も吹毛剣はこの小説には登場しないのだが・・)「水滸伝」で男の死に様を書いた北方だが、この小説では何を書きたかったのか。政略・謀略が渦巻く政治の中で、純粋に武将たらんとした楊業の生き様は読んでいて気持ちが良かった。

今、続編となる「血涙・新楊家将」を読んでいる。最初から大胆な設定を見せつけられ度肝を抜かれた。これも上下巻なのですぐに終わってしまう。早く長編の「楊令伝」が文庫化されないかな。。

| comments(0) | 読書感想文 | by yabusho
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