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数学の本
アマゾンで買いだめした分が底をついて、出張の行き帰りに読む本がなくなった。仕方なく本棚から選んだのが、「ゆかいな数学者たち」(矢野健太郎/新潮文庫)だ。

実は僕は数学が大の苦手。理由は簡単で中1の数学の担当がイヤなヤツで、そいつを嫌っていたら数学まで嫌いになった。高校で進学コースを決める時も「文系私大」を選んだので、高校2年の途中から数学はほとんどやっていない。(よく考えるとあれは今話題の未履修問題じゃないのかな。)

で、数学ができないのは長い間僕のコンプレックスになっていた。そこで大学4年から社会人になった時に数学関係の本をいくつか読んでみた。その中の一つがこの矢野健太郎先生のエッセーだった。

(↓以下、ウィキペディアより抜粋)

矢野 健太郎(やの けんたろう、男性、1912年3月1日- 1993年12月25日)は、数学者。

東京大学理学部数学科を卒業後、東京大学、東京工業大学などで教授を勤める。この間1950年〜1952年にプリンストン高等研究所に留学し、アインシュタインの薫陶を受けた。東京工業大学名誉教授。専門は微分幾何学。
著作も多く、『数学通論』『教養の数学』をはじめとした専門の数学書から、『解法のテクニック』などの大学受験参考書・『数学の楽しさ』『ゆかいな数学者たち』などのエッセーと幅広い。


とても偉い先生なのだが、実は僕と同世代の人達になじみ深い。数学の学習参考書をたくさん書いていて、「数B」は僕も使っていた。その著者の名前をうっすらと覚えていたので書店でこの本に手が伸びたというわけだ。「ゆかいな数学者たち」は2冊目でその前に「すばらしい数学者たち」という本がある。どちらも古今東西の有名な数学者立ちのエピソードをまとめた本で、読み物として非常に面白い。時々、難解な数式が出てくるのだが、もちろん僕は読み飛ばす。

これらの本を読んで感じたのは、数学はけっして計算を行うためにあるのではなく、概念と発想の学問であると言うことだ。計算はその方法論でしか過ぎない。しかし、残念ながら今の学校教育は公式を丸暗記させ計算のテクニックばかり勉強させる。もし、中1の数学の担任がもっとこの本質的なところから教えてくれていたら、あんなに数学を嫌いにならなかったかもしれない。

数学はとても面白い学問だと言うことをこの本は教えてくれた。しかし、登場する数学者立ちはやはり変わり者が多く、やっぱりあんなややこしい数式を考える人達は僕らとは違うんだと思わざるを得ない。数学が大嫌いな人に是非読んでもらいたい1冊だ。もちろん、数学が好きな人にも。
| comments(0) | 読書感想文 | by yabusho
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