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タイのお話 〜タクシーの料金交渉〜
タイでは基本的には自家用車で移動していたが、他の社員が使っている時や行き方が分からない時はタクシーに乗った。今では各車に料金メーターがついているそうだが、僕がいた頃は行き先を告げて料金交渉をする必要があった。東南アジアはどこでもそうだが、モノの価格は相対であり、交渉次第でどうにでもなる。従って、買い物するにもタクシーに乗るにも交渉力が必要であった。

タクシーの運ちゃんは人を見て値段を吹っかけてくる。こちらが日本人だと分かると法外な料金を要求する。大体、相場の2倍〜3倍だ。こちらはそれを半分〜3分の一に値切ってから交渉が始まる。
僕「シーナコン銀行まで、いくら?」
運「300バーツ」
僕「高いよ。シーナコン銀行だよ。100バーツで行けるだろ。」
運「うーん、じゃ200バーツ」
僕「120!」
運「180!」

で、結局150バーツに収まるわけだ。交渉のポイントは「もういいか」というところで一回、諦めたフリをすること。「じゃあ、要らない」と言うと慌てて「待って待って、その値段で良いから」ということになる。しばらくして「僕って結構商売上手じゃん」と悦に入っていたら、タイ人の秘書が「あなたは高いタクシー料金を払っている」と言う。聞くと彼女は僕のさらに2割〜3割安い料金で乗っているみたいだ。やっぱり、日本人と言うことでぼったくられているのか。

悔しいので作戦を考えた。タクシーに乗る時、僕は物陰に隠れていて秘書に料金交渉をさせる。まとまった後に出て行くわけだ。これで随分安く乗れるようになったが、自分自身で交渉したわけではないので、釈然としなかった。まぁ、でも考えてみれば日本人ビジネスマンと言えばタイでは上流階級のケツッペタに位置づけされる身分である。運転手やメイドを雇う身であまりみっともない料金交渉はいかがなものかと考え直した。以来、あまりしつこい交渉はしなくなったが、時々相場の5倍くらい吹っかけてくるヤツがいて、その時は頭に来て徹底的にやっつけた。もっとも、近藤紘一さんの本によるとベトナムでは10倍、20倍が当たり前だそうで、タイ人の方が「慎み深い」らしい。

タクシーの料金交渉はなくなったが、トゥクトゥク(サムロー)という自動3輪やバイクタクシーはまだ交渉制らしい。いつかまたバンコクに行った時は料金バトルしてやろう、と思う。
| comments(0) | タイのお話 | by yabusho
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