「竜馬がゆく」を読み終えた後何も読むものがなかったので、前に買って積んどいたこんな本を読んだ。
「なぜ宇宙人は地球に来ない?」笑う超常現象入門 (松尾貴史 著 PHP新書)
昔は「キッチュ」と名乗っていたタレントの松尾貴史が雑誌「モノ・マガジン」に連載してた「超常俗物図鑑」を元に加筆・修正して単行本化したもの。なぜかamazonでリコメンデーションされ、タイトルに惹かれて買っておいた本だ。
内容は超常現象に懐疑的な松尾が様々なテーマに対して冷静かつ皮肉的に切り込んでいくもの。目次を拾うと「宇宙人−いたとしても地球には来ない」「ミステリーサークル−意外と簡単に作れます」「念写−なぜ社会の役に立とうとしない」「サイババ−全知全能なのに手術は手品」などなど。他にも「ナスカの地上絵」「ESPカード」「透視めがね」「ピラミッドパワー」「ヒランヤ」「パワーストーン」「心霊写真」など、片っ端から怪しいモノをぶった切ってくれる。
当然僕も懐疑派なのだが、昔から漠然と感じていた思いを明快かつ論理的に説明してくれるので気持ちがいい。多少編集者の手が入っているとしても、松尾貴史の知識と文章力はたいしたものだ。頭の良さが文章から伝わってくる。
面白かったけど、2回読む本ではない。興味がある人がいれば差し上げます。